一気に暑い日が到来しましたね!この時季は熱中症が心配されますので、プレー時はもちろん、練習時にも水分補給を気に懸けながら励むようにお願いします。
さて、先日行われた「日本プロゴルフ選手権大会」で、50歳にして6年ぶり、20勝目をメジャーで掴み取った谷口徹プロには沸かせられましたね。
谷口プロと1位タイでフィニッシュしたプレーオフ対決の相手は藤本佳則プロ。プレーオフの1ホール目で藤本プロが第3打のアドレスをした際、ボールが動いた(揺れた)のでは?と話題になりましたので、ここでもルールについてお話ししたいと思います。
ゴルフの「規則18 止まっている球が動かされた場合」によると、
18-2 プレーヤーやパートナー、またはそのキャディーや携帯品により
規則によって認められる場合を除き、プレーヤーの球がインプレーの場合で次のときは、プレーヤーは1打の罰を受ける。
(i)プレーヤーかパートナー、またはそのどちらかのキャディーが次のことをしたとき。
●球を拾い上げたり動かしたとき。
●故意に球に触れたとき(アドレスの際にクラブが球に触れたときを除く)。
●球の動く原因となることをしたとき。
つまり、アドレス中にクラブがボールに触れるだけなら問題はないということ。問題はボールが動いたことになるかどうかですが、ゴルフ規則裁定集の中に似たようなケースがありましたので紹介します。
[18/2]アドレスの際、偶然に球をぐらつかせる
質問:アドレスの際プレーヤーが偶々球をぐらつかせたが、球は初めの位置に戻った。この場合、球は「動いた」ことになるか。
回答:「動いた」ことにならない。
ということで、今回の裁定は「アドレス時にボールが揺れたが元の位置に戻ったので、動いていないとみなされ無罰」となるようです。
ゴルフはありのままの状況でプレーするので、自然現象により起きたこと、たとえば止まっていたいボールが突風などで転がってしまった場合には、無罰でボールが止まったところからプレーを続行することになります。
上記の規則18のとおり、もしアドレスをとって何かのはずみでボールが動いたケースで、プレーヤーが原因でないことが明白でない場合には、1打のペナルティが科され、ボールをリプレースしてからプレーしなければならないので、注意が必要ですね。