2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」で、東北高校3年の時にプロツアーでの優勝を果たし、女子ゴルフ人気の火付け役となって日本女子ゴルフ界を牽引してきた宮里藍が、14年間のツアー生活にピリオドを打ちました。
18歳101日でアマチュアとしてプロツアーを制したのは、当時の最年少記録。その後プロに転向し、2004年の初シーズンでは年間5勝、1億2000万円余りを稼いで、賞金ランク2位。
翌年2月に南アフリカで開催された第1回ワールドカップでは、北田瑠衣とペアで出場し、世界一位に。その年の「日本女子オープン」では、20歳3か月という当時の大会最年少優勝記録を更新し、「藍ちゃんフィーバー」はさらに過熱。4日間で史上最多の観客数を記録します。
2006年から米ツアーへ挑戦し、2009年のエビアンマスターズで米ツアー初勝利を飾ります。翌2010年には5勝を上げて、日本人史上初の世界ランク1位を獲得しました。
海外メジャーこそ制覇することはありませんでしたが、14年のプロ生活で国内ツアー15勝、海外ツアー9勝、その他どの記録をあげてみてもその実力は確かなものです。
しかし宮里の人気は実績だけではなく、そのパーソナリティといえるのでは。常にベストを尽くしてチャレンジし続けること。浮き沈みのある中でも明るく前向きであること。常に親切で礼儀正しく正直であること。
言葉で表すことは容易でも実践困難なことを、真摯に取り組んでやり遂げる宮里藍だから、ゴルファーのみならず世界中のアスリートの模範となり、また多くのファンに敬愛され応援され続けてきたのではないでしょうか。
ツアープロとしての生活は終わりましたが、今後もプロとしては活動されるとのこと。新たな活躍が楽しみですね。
まずは14年間、お疲れさまでした。そしてフェアプレーを見せていただき、ありがとうございました。